アルファベットの書き順って変わったの?
文部科学省が推奨しているアルファベットの書き順が知りたい!
こちらのページでは2020年以降の小学校で教えられている最新版のアルファベットの書き順・書き方を紹介します。
2024年に採用されている全6社の英語の教科書を調査し、どんな書き順・書き方で教えられるのかをまとめました。
結論
- 教科書によって掲載しているアルファベットの書き順が違う
- アルファベットの書き順を掲載していない教科書も
- つまり、文部科学省はアルファベットの書き方・書き順を指定していない
- 2020年の教育改革でアルファベットの書き順が変わった(日本式のおかしな書き順の見直し)
- 最新のアルファベットの書き順は「書きやすさ」を重視
- どの教科書にも「アルファベットの書き順は決まっていない・目安です」と記載されている
今の子供たちが習う最新版のアルファベットの書き順・書き方がわかります!
文部科学省はアルファベットの書き順・書き方を指定していない
2020年の教育改革以降、文部科学省はアルファベットの書き順を指定していません。
なぜそんなことがわかるかというと、2020年版と2024年版の全6出版社の小学校の英語の教科書を調査したところ、出版社ごとにアルファベットの書き順が違っていたからです。(書き順を掲載していない教科書もあり)
例えば「E・F・H・I・N・T」などが出版社によって書き順が違いました。
そもそも、アルファベットには正式な書き順はありません。
ネイティブが教わるのは一般的な書きやすい書き順であり、日本語のようにアルファベットの書き順に正解はないのです。
以前は文部科学省推奨の日本式の書き順があったのかもしれませんが、現在はその書き順が見直されたようでした。
小学校で習うアルファベットの書き順・書き方が変わった
アルファベットの書き順が見直されたことにより、2020年以降の小学校の教科書に載っているアルファベットの書き順は昔親世代が習った書き順から大きく変わったと言えます。
みなさんは昔学校で習ったアルファベットの書き順を覚えていますか?
「M・N・W」など、こんな書き順で習ったのではないでしょうか。
昔の書き順
画数が多く、書きにくいですよね・・・
こちらは2015年に文部科学省のサイトに登録されたワークから引用したものなので、このころまでは昔からの日本式のおかしな書き順で教えられていたのではないかと思われます。
なぜこのように教えられていたのかわかりませんが、これらの書き順は「ネイティブが実際に使う書き順と全く違う」と問題視されていました。
ですがついに!2020年の教育改革以降に発行された小学校の教科書では、ネイティブの書き方を参考にした書きやすい書き順で教わるように変わったのです!(下記参照)
今の書き順
やっと日本式のおかしな書き順からネイティブが実際に使う書きやすさを意識した書き順を学校でも教えるようになったのです。
ネイティブは気にしない!アルファベットの書き順に正解はない
さきほども少し触れましたが、日本語のひらがなや漢字のようにアルファベットに正式な書き順はありません。
ネイティブもアルファベットの書き順を習いますが、「一般的」「書きやすい」目安となる書き方を習うだけのようです。
日本の小学校で習うアルファベットの書き順が教科書が出版社によって異なることからも、アルファベットの書き順に正解がないことがわかります。
また、どの出版社の教科書の書き順紹介ページにも、
- アルファベットの書き順に決まりはありません
- 書き順は目安です
- 書き順は参考に示したもので、決まりはありません
などの注意書きがありました。
そのため、アルファベットの書き順は一般的な書き順を参考にした上で自分で書きやすい書き順で書けばOKです。
(もし書き順で×をつける英語の先生がいたら、このページを見せてみてください!)
【2024最新版】小学校で教わるアルファベットの書き順(一覧表)
お待たせしました!こちらが小学校で教わる最新のアルファベットの書き順です!
※画像をタップすると大きく表示できます。
こちらは小学校の英語教科書6種類の中でもっとも採用率の高い「NEW HORIZON Elementary」の書き順を参考にした書き順一覧表です。
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【2024最新版】小学校で教わるアルファベットの書き順(文字別)
ここからは、代表的な1つの書き方だけでなく、
- 小学校の教科書で主流の書き順
- 一部の教科書が採用している書き順
- ネイティブが使う書きやすい書き順
など、いろいろなアルファベットの書き順を1文字ずつ紹介していきます!
書き順を知りたい文字にジャンプ!
A・a の書き方
こちらが2020年以降の小学校教科書で習う一般的な「A・a」の書き方・書き順です。小文字「a」は一筆で書きます。
海外の幼児向けプリントもこの書き順で教えているものが多いです。
ですが、画数が減らせるので、ネイティブには大文字「A」を下記のように書く方もいるようです。
B・b の書き方
こちらが2020年以降の小学校教科書で習う一般的な「B・b」の書き方・書き順です。小文字「b」は一筆で書きます。
海外でもこれが一般的な書き方だと思いますが、ネイティブの中には大文字「B」を一筆でこんなふうに書く人もいます。(私もたまにやります)
C・c の書き方
こちらが2020年以降の小学校教科書で習う一般的な「C・c」の書き方・書き順です。
どちらも一画でシンプルです。さすがに下から書く人はいないかな?
D・d の書き方
こちらが2020年以降の小学校教科書で習う一般的な「D・d」の書き方・書き順です。小文字「d」は一筆で書きます。
大文字「D」を一筆で書く人もいるようです。
E・e の書き方
こちらが2020年以降の小学校教科書で習う一般的な「E・e」の書き方・書き順です。
ただし、大文字「E」は教科書でも書き順が割れていて、下記のように教えている教科書もありました。
F・f の書き方
こちらが2020年以降の小学校教科書で習う一般的な「F・f」の書き方・書き順です。
「E」と同様に大文字「F」も他の書き方を教えている教科書があったので紹介します。
G・g の書き方
こちらが2020年以降の小学校教科書で習う一般的な「G・g」の書き方・書き順です。小文字「g」は一筆で書きます。
昔は大文字「G」は下記のように習った気がしますが、今は最後をカクッと曲げる書き方が主流のようです。
「C」と見分けがつきやすいからでしょうか?
H・h の書き方
こちらが2020年以降の小学校教科書で習う一般的な「H・h」の書き方・書き順です。小文字「h」は一筆で書きます。
「H」も教科書で教え方が割れている文字の一つです。
下記のように教える教科書もありました。
I・i の書き方
こちらが2020年以降の小学校教科書で習う一般的な「I・i」の書き方・書き順です。
小文字の「l (エル)」や数字の「1」と見分けがつきにくいので、手書きのときは上下に横線を入れるのが一般的です。
上記の書き方で教える教科書が多かったですが、1社は下記のように上から書く書き順が掲載されていました。
海外プリントも最初の書き方のものが多かったですが、カタカナの「エ」のように上から書ける2つめの書き順も書きやすいように思います。(私は2つ目の書き順で書います)
また、私は小文字「i」上の点から書いてしまいます…(筆記体を書かないから?)※参考まで
J・j の書き方
こちらが2020年以降の小学校教科書で習う一般的な「J・j」の書き方・書き順です。
こちらも私は小文字「j」を上の点から書きます… ※参考まで
K・k の書き方
こちらが2020年以降の小学校教科書で習う一般的な「K・k」の書き方・書き順です。
「K」は2020年以降は2画で教えるようになり、昔と書き方が変わったアルファベットのひとつです。
L・l の書き方
こちらが2020年以降の小学校教科書で習う一般的な「L・l」の書き方・書き順です。
これはどちらもシンプルですね!
M・m の書き方
こちらが2020年以降の小学校教科書で習う一般的な「M・m」の書き方・書き順です。小文字「m」は一筆で書きます。
大文字「M」は昔と書き順が変わった代表的な例です。4画から2画に大変身!
ネイティブも2画で習うことが多いようですが、実際には1画で書く人もいるようです。(私もたまにやります。)
N・n の書き方
こちらが2020年以降の小学校教科書で習う一般的な「N・n」の書き方・書き順です。小文字「n」は一筆で書きます。
大文字「N」も昔は3画で教えていましたが、今は2画が主流です。
ただ、教科書1社と一部の海外プリントにも下記のように3画で教えるものもありました。(昔の日本式の3画ともまた違いますね)
ちなみに、「N」も1画で書く人もいます。
O・o の書き方
こちらが2020年以降の小学校教科書で習う一般的な「O・o」の書き方・書き順です。
上から左回りに書く書き方が一般的です。
P・p の書き方
こちらが2020年以降の小学校教科書で習う一般的な「P・p」の書き方・書き順です。
大文字「P」を2画、小文字「p」を2画で書く書き方を載せている教科書が多かったです。
Q・q の書き方
こちらが2020年以降の小学校教科書で習う一般的な「Q・q」の書き方・書き順です。小文字「q」は一筆で書きます。
小文字「q」は海外では下記のような書き方で教えることもあります。
日本では見慣れないためやや違和感がありますね…
R・r の書き方
こちらが2020年以降の小学校教科書で習う一般的な「R・r」の書き方・書き順です。小文字「r」は一筆で書きます。
大文字「R」も2020年以降に書き方が変わったアルファベットのひとつで、「R」は3画から2画で書くようになりました。
ネイティブも「R」を2画で書く人が多いようですが、3画で教えている海外プリントもありました。(フォントの都合?)
2画のがラクに書けていいですね^^
S・s の書き方
こちらが2020年以降の小学校教科書で習う一般的な「S・s」の書き方・書き順です。
上からシンプルに一筆書きで書きます。
T・t の書き方
こちらが2020年以降の小学校教科書で習う一般的な「T・t」の書き方・書き順です。
1社だけ下記のように横から書く書き順を掲載しているものがありました。(私はこっちで書いています)
U・u の書き方
こちらが2020年以降の小学校教科書で習う一般的な「U・u」の書き方・書き順です。小文字「u」は一筆で書きます。
V・v の書き方
こちらが2020年以降の小学校教科書で習う一般的な「V・v」の書き方・書き順です。
昔は「V」は2画で教えられていましたが、2020年以降は1画の書き方に変わっています。
W・w の書き方
こちらが2020年以降の小学校教科書で習う一般的な「W・w」の書き方・書き順です。
「W」も2020年以降、書き順が大きく変わったアルファベットです。
昔は「W」は4画で教わっていましたが、今はなんと1画!!書くのがとってもラクになりました^^
X・x の書き方
こちらが2020年以降の小学校教科書で習う一般的な「X・x」の書き方・書き順です。
昔から変わらず2画です。
Y・y の書き方
こちらが2020年以降の小学校教科書で習う一般的な「Y・y」の書き方・書き順です。
2020年までは大文字「Y」は下記のように3画で教えていたようですが、今は2画目と3画目をつなげて書く2画の書き方が主流です。
教科書ではないですが、下記のように「V」を書いてから縦線を書く人もいますね。
Z・z の書き方
こちらが2020年以降の小学校教科書で習う一般的な「Z・z」の書き方・書き順です。
「Z」は大文字も小文字も、昔も今もこの書き方ですね^^
アルファベットの書き順が変わった!最新の書き方まとめ
2020年の教育改革以降、小学校で教えるアルファベットの書き順・書き方は大きく変わりました。
私たち親世代が習った日本式のおかしな書き順が見直されたのです。
今の子供たちが小学校で習う最新のアルファベットの書き順は「書きやすさ」を重視した書き方になっています。
ただし、アルファベットは正式な書き順がなく、文部科学省も書き順を指定していないため、英語の教科書ごとに書き順が違うというのは覚えておきたいポイントです。
先生はアルファベットの書き順を生徒に強制することはできません。
学校で習うアルファベットの書き順は「一般的」「書きやすい」書き方を示しています。
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